鳥撮りの道具 <デジスコ・デジタル一眼レフを夜空に向ける>
 野鳥撮影に使っているKowa TSN-824Mは、絶版モデルながら口径82mmのフローライト対物レンズを備え、この手のフィールドスコープとしては比較的大口径の部類。 アイピース(接眼レンズ)は32x用(TSE-14WE)と50x用(TSE-9W)の2本。これにデジカメ(CASIO EX-Z850)と接続アダプターや照準装置を加えてデジスコシステムとなるわけだ。
 さらに、デジスコシステムを保持する頑丈な三脚と雲台もそのまま天体撮影に転用できる機材となる。特に2メートル以上伸ばせる三脚(GITZO G1349)は天頂付近にスコープを向ける際の頼もしい武器。天頂プリズムを付けられない直視型のフィールドスコープでも、無理な姿勢を強いられることなく真上に筒先を向けることが可能となる。 
 年季の入ったデジタル一眼レフ(EOS 20DEOS 5D)と鳥撮りでは主砲格のCanon EF400mmF5.6L USMを筆頭とする交換レンズ群やテレコンバージョンレンズもそのまま天体撮影に使用することが出来る。なにも高倍率によるクローズアップばかりが天体写真ではない。標準や広角レンズも星野写真や流星群などの用途で活躍してくれるはず。 
 
 以上、天体専用に作られた観測機器には敵うべくもないけれど、鳥撮り道具でもそこそこ使えるものだ。どこまで水準を高めることが出来るか、Blog撮鳥見鳥で掲載してきたこれまでの試行錯誤を集約してみよう。



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