日蝕(日食)とは太陽と地球の間に月が入り、地球上の一部分が月の落とす影に入る現象。
影の中心部では太陽が完全に隠れる皆既蝕、または太陽の輪郭部のみが残る金環蝕となり、
影の中心を外れるに従って、太陽の一部のみが欠ける部分蝕が観察される。

金環日蝕 2012-05-21
  待望の金環日蝕当日、我が家周辺は雲に覆われ絶望感が漂う。6:20頃、東の空は地平から雲に覆われ、始まったはずの蝕は雲上彼方で進行していた。

▽07:15
 あきらめムードの漂う中、雲が薄く切れいきなり抉られた太陽が垣間見えた。快晴想定のデジスコをあきらめ、デジタル一眼レフでの撮影に切り替える。
2012/05/21 07:18:16 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO400 F11 1/3200sec No_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽07:26
 刻々と金環食の時間が迫るが雲の切れる気配がない。露出の変化がめまぐるしく、減光フィルターの有無など苦労を強いられる。
2012/05/21 07:26:52 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO400 F32 1/1000sec ND-8_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽07:32
 金環ゾーンに突入。辛うじて雲越しの観察が出来ているが、時折厚雲に隠れてしまう。
2012/05/21 07:32:00 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO400 F32 1/1600sec ND-8_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽07:34
 金環蝕のピークタイムは雲の濃淡にじゃまされリングが擦れてしまった。数十秒前に撮ったこのカットが一応ストライクゾーンといえそうだ。 相当な厚雲越しに辛うじて見える程度だったので実際にはもっと淡い画像だが、レタッチで前後のカットとトーンを合わせている。
 この前後、少々ひんやりしたような気がする。温度計も持参するべきだったなと思うも後の祭り。
2012/05/21 07:33:58 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO400 F51 1/4sec No_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽07:38
 金環蝕の終わりは雲に阻まれ、次に顔を出したときはすでにリングが切れていた。 この時初めて太陽撮影用フィルターを使用。
2012/05/21 07:38:11 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO400 F11 1/30sec DHG ND-100000_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽07:49
 雲が薄くなりはじめ、太陽表面に黒点がちらほら見える。
2012/05/21 07:49:39 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO100 F11 1/30sec DHG ND-100000_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽08:12
 この頃になると空を見上げるギャラリーもほとんどいなくなった。 これはこれで十分シュールな太陽だが、流石に裸眼では何もわからない。
2012/05/21 08:12:25 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO100 F11 1/2500sec ND-8_Filter 25%トリミング・リサイズ

▽08:42
 ようやく雲が失せ、シミュレーションを重ねてきた晴天想定での撮影が可能となった。 雲に翻弄された金環日蝕だったが、見られただけでも良しとすべきだろう。
2012/05/21 08:42:08 横浜市青葉区
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM + EXTENDER EF 2xII (合成値f=800mmF11)
ISO100 F11 1/250sec DHG ND-100000_Filter 25%トリミング・リサイズ

部分日蝕 2009-07-29
 一部地域では皆既日蝕となったが、エリア外れの南関東では部分日蝕が見られた。残念なことに全ては厚雲の彼方で進行したが、ほぼピークに近い時間帯、三日月状の太陽を雲越しに捉えることが出来た。唯一厚雲の恩恵だったのは、肉眼視、撮影ともに日蝕グラスや減光フィルターを使用せずにすんだこと。
 尚、皆既日食を観察できたはずのトカラ列島や奄美大島でも悪天候に苛まれ、日本付近では硫黄島付近など狭いエリアでしか好条件とならなかった。天体ショウは天候次第で悲喜交々なのだと思い知る。
2009/07/29 11:20:50 横浜
Canon EOS20D + EF400mmF5.6L USM(ISO100 F5.6 1/1600sec WB:Auto 15%トリミング・リサイズ)



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