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太陽観察は月や惑星などと異なり、その強烈な明るさゆえの危険を伴うことも理解しなくてはならない。 | |||||||||
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◆必須な道具 太陽撮影用NDフィルター・日蝕観察メガネ | |||||||||
太陽を肉眼で直視すると網膜を焼き、失明の危険を伴う。その為日蝕(日食)など太陽観察には減光用のメガネやフィルムが欠かせない。また望遠鏡やカメラで倍率を高めた太陽を見るのはさらなる危険を伴うので、太陽撮影専用のND(減光)フィルターが必須となる。 | |||||||||
マルミ 太陽撮影用フィルター DHG ND-100000 本来ならフィールドスコープや400mmレンズのフィルター径に合わせたフィルターを用意するべきなのだろうが、大径な物は高価だし、どうせ減光が目的なのだからと58mm径を入手。ステップダウンリングを介して取り付ける。 |
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◇ marumi ND-100000 >http://www.marumi-filter.co.jp/shootingsun/ ◇ Kenko Pro ND > http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/nd/4961607390450.html |
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◆安全な導入方法 | |||||||||
スコープや望遠レンズを装着した一眼レフカメラの光学ファインダーを直接覗くのは自殺行為。太陽撮影用フィルターを装着した上で液晶モニター(LCDファインダー)を介し導入しなければならない。だが200〜300mmの望遠レンズならこの方法でも簡単に導入できるのだが、フィールドスコープや400mm超の望遠レンズでは倍率が高すぎて導入が困難となる。 | |||||||||
Kowa TSN-824M にはストロー型照準器が付いている。この影を無地のボードや掌などに投影することで安全な導入が可能となった。 尚、ストロー型照準器は数ミリ径の管を4〜5cm切れば作成できる。撮影機器への装着方法には工夫が必要となるが、一考する価値はあるのではなかろうか。 |
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◆太陽を撮影 | |||||||||
一通りの準備を成したところでいよいよ太陽を撮影する。と言ってもNASAやJAXAの太陽観測衛星がもたらすようなプロミネンスが渦巻く太陽表面を撮せるわけではない。狙いはあくまでも太陽黒点となる。 |
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【デジタル一眼レフに400mmレンズと2xのテレコンバータを装着して撮影】 | |||||||||
試写当日は比較的目立った黒点が発生していた。 実質800mm(35mm換算なら1280mm)の画角だが、コロナが観察できない金環日蝕ならば程良い画角ではなかろうか。 |
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2012/01/09 12:48:56 Canon EOS 20D + Canon EF400mmF5.6L USM + Canon ExtenderEF2xII・marumi ND-100000(58mm) ISO100・WB:Daylight・F11(開放)・1/320sec・MF・リサイズ |
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【フィールドスコーープでの画像 機器構成は月の撮影に準じている】 | |||||||||
50xアイピースのワイド端は35mm換算で1900mm相当となる。太陽と黒点の総体を撮影するなら程良い画角だが、金環日蝕だと太陽が大きすぎるような気もする。もう少し低倍率のアイピースを試してみるべきかもしれない。 | |||||||||
2012/04/01 11:22:19 Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) + CASIO EX-Z850 marumi ND-100000使用 ISO50・WB:Daylight・広角端f=7.9mm・Mode:M(F2.8・1/500sec)・MF・リサイズ |
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保有機材での最大倍率を試す。50xアイピースでのテレ端は35mm換算で5700mmに相当する。ここまでクローズアップすると太陽黒点の暗部だけでなく周囲を取り巻く半暗部の様子も捉えることが出来ている。 | |||||||||
2012/04/01 11:21:52 Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) + CASIO EX-Z850 marumi ND-100000使用 SO50・WB:Daylight・望遠端f=23.7mm・Mode:M(F5.1・1/100sec)・MF・リサイズ |
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◆太陽黒点 2012-05-13 | |||||||||
太陽の表面温度は約6000℃だが、黒点半暗部で約50000℃、暗部では4000℃と、2000℃近い差がある。 2012年5月5日に長辺が地球十個分もある巨大な黒点群が出現した。(撮影は2012/05/13) | |||||||||
↓AR1476と名付けられた黒点群をデジスコの最大倍率で撮影し、さらにトリミング。 | |||||||||
このクラスの黒点群だと、日の出直後か日没直前の減光された状態では肉眼で見える可能性がある。古代中国では太陽の中にカラスが棲んでいると考えられていたそうだ。 | |||||||||
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◆金星の太陽面通過 2012-06-06 | |||||||||
人生最初にして最後の観測機会だったが、5/21の金環日蝕に続いてまたしても雲に阻まれた。まぁ撮れただけでも幸運だったとしておこう。 | |||||||||
2012/06/06 12:07:01 Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) + CASIO EX-Z850 marumi ND-100000使用 SO50・WB:Daylight・広角端f=7.9mm・Mode:M(F5.1・1/2sec)・MF・リサイズ |
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